あれはクリスマスイブも間近な12月23日のことでした。
20代前半のアベックさんのお客さまです。
男の子が言うことには、彼女さんが他の店でお買い上げの服とコーディネートしたいので、その服を店内で広げて合わせてみてもいいだろうか?とのこと。
特に問題はありません。
このように事前にスタッフにお知らせ下さると、とても助かるのです。
彼女さん、試着室でいろいろお悩みのようです。
ずいぶん長く選んでるな-とだりあも思っていたのです。
しばらくして、ぼそぼそと男の子の声が聞こえてくるようになりました。
ちょいとばかしその声に耳を傾けてみましょう。
「おーいー、いいかげんにしろよぉ」
「何回見てもおんなじだよぉ」
「さっきそれ見たじゃん」
「まだかよぉ~疲れた~」
このアベックさんがお店に来てから1時間はたってます。
漏れ聞く会話から、どーもこのアベックさん★遠距離恋愛中★らしいです。
女の子のお買い物はとかくゆっくり見たがる子は結構います。
彼女さんもそのタイプなんだなー。
彼氏ィ~たまに会ったんだからさぁ~ぶつぶつ言わずにつきあってやれよ-、などと思ってました。
もうちょっと耳を傾けてみましょう。
「もう置いてく、もう10分で置いてく、ぜってー置いてく」それでもゆっくりお選び中★の彼女さん。
このセリフから20分後の文句(結局おいていけない彼氏)
「オマエの訳の分からないこだわりのせいでさぁ」
「いいかげんにしろよぉ~」
「時間ないんだよ、遅れたら大変なことになるんだよ」「何時に家でたと思うのぉ!9時だよ、9時!!」なんですとー!今、夜の8時ですよ!!
彼女さん、他の店でも迷い続けて11時間もこんなことやってんの~!!そりゃ文句の1つも垂れたくなるわねぇ......
結局さらに30分程悩んでなにやらお買い上げ下さいました。
(お金払ったのは彼氏★の方)
彼氏、お疲れ様でした。
そしてそんなに待たせて服買ってもらって彼女からは「待たせてゴメンネ」といった言葉はなかったようです。
と、いうより来店してから一度も口きいてない....ようです。
彼氏クン、すごく優しい彼氏クン。
もっといい子が世の中にはたくさんいるよ。
そう思った某服屋一同でございました。
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